岡田研究室

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シーラカンス

1. シーラカンスについて

1-1. シーラカンス発見について
1-2. 生きた化石とは
1-3. シーラカンスの形態学的特徴
1-4. シーラカンスの分子系統学的研究
1-5. 近年に見られる、シーラカンス捕獲地域の広がり

1-6. タンザニア北部にシーラカンスの繁殖集団を発見
    -“生きた化石”の保全に向け重要な一歩-

シーラカンスは1938年に南アフリカのカルムナ川河口において世界で初めて生存個体の存在が確認され数多くの研究者が注目してきましたが、南インド洋におけるシーラカンスの営巣地については長い間議論が続いています。

特にシーラカンスを記載した魚類学者JLB. Smithは、繁殖集団はコモロ諸島にのみ存在し、それ以外の場所で稀に発見されるシーラカンスについては、大陸に沿って北上もしくは南下する強い海流に乗ってコモロ諸島からやってきた「迷子」であるという説を唱えていました。

ところが、2003年頃からタンザニア北部沿岸域で漁師によるシーラカンスの混獲が相次ぎ、この地域にもシーラカンスが多数生息しているのではないかとの疑問があがりました。

そこで我々は2003年から2008年にかけて漁師の網に間違ってかかってしまい、そのまま現地で冷凍保存されていた計23個体のシーラカンスについてミトコンドリアゲノム全長DNA配列を決定しました。
そして、それらを既に報告されているコモロ産シーラカンス38個体分のDNA配列と合わせて集団遺伝学的な手法を用いて解析したところ、タンザニア北部沿岸域に生息するシーラカンス集団が、コモロ諸島のものとは遺伝的に分化していることが統計的に有意に示されました。

さらに、この2集団の分岐年代を推定したところ、もっとも少なく見積もっても20万年前には既に集団が分かれていたことが明らかとなりました。

この発見は、希少種シーラカンスを絶滅から救うための保全活動の重要な一歩となるでしょう。

注) 本研究で使用したシーラカンスのサンプルは、タンザニア漁師によって他の魚と一緒に混獲された後に、タンザニア水産研究所によって冷凍保存されていたものを使用したものです。
調査目的での捕獲はワシントン条約(CITES)によって禁止されています。
また、日本への研究サンプル輸入に際しても同条約に関わる手続きを経ております。
1-7. 生きた化石シーラカンスの全ゲノム塩基配列を解読
    -水中から陸上への進出メカニズム解明に向け大きな一歩-


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