岡田研究室

About us < Group < シクリッド班(~2009年)

Group

シクリッド班 (~2009年)

1.なぜこの研究を始めたのか
進化(種分化種形成)を研究する
遺伝子の進化と生物の多様性
東アフリカに生息するシクリッド
湖の成立年代と多様性
進化のモデル生物として
種分化、種形成に関与する遺伝子の単離
まとめ ~シクリッド研究の醍醐味~  

2.現在行っている研究
食性に関与する器官の形態形成

生殖、生殖的隔離
集団がわかれて新しい種が生まれるとき、それぞれの集団は生殖的に隔離されていな ければなりません。
生殖的隔離とは、異なる種、集団に属する個体どうしが交配できない、交配しない、もしくは交配できてもその子供が不稔性である、といった仕組みによっ て、雑種個体ができない、もしくは雑種個体の適応度が著しく低くなる仕組みのことをいいます。
もし、種間(もしくは集団間)に生殖的隔離機構が存在しない場合、異なる種どうしで交雑が進み、表現型の違いが維持されず、結局は一つの種になってしまうはずです。
生殖的隔離機構は種のアイデンティティを保つためには必要不可欠な仕組みです。
種分化、種形成の際に起こる生殖的隔離機構として考えられているものの代表的なものと して、地理的隔離が挙げられます。
広く分布していた祖先集団の中に、突然高い山や川 ができて、その両側の集団同士の交配が起こらなくなり、生殖的隔離が成立した結果、それぞれ別々の集団、種に分かれていくのではないかという考え方です。
地理的隔離 による種分化は異所的種分化といいます。
巨大湖のシクリッドにも、何か地理的な隔離 が起こり、その結果あれほどまでの多くの種に分かれていったのでしょうか。
特に、ヴ ィクトリア湖では同所的に種分化が起こったのであろう、といわれています。
地理的隔 離なしに種分化が起こるには、何らかの異なる生殖的隔離機構が働いているはずです。
シクリッドは体表模様による交配相手の認識が生殖的隔離に働いているといわれていて、 これに関与する遺伝子が種分化、種形成に関与している可能性は高いといえます。
遺伝子を単離して、様々な 種間で塩基配列を比較することで、種分化種形成への関与を検証します。
・体表模様の形成に関与する遺伝子
種ごとに多様な体表模様(色、パターン)形成に関与する遺伝子の単離を行います。
体表模様はシクリッドの生殖的隔離に大きな影響を与えていて、これらの遺伝子がシクリッ ドの適応放散に関与している可能性は非常に高いはずです。
ゼブラフィッシュやメダカ などで知られている体表模様のミュータントの原因遺伝子のホモログをシクリッドから単離して、多様化への関与を検証していきます。

・視覚に関与する遺伝子
視覚は、交配相手の認識や食性、生息環境に関与していると考えられ、種ごとそれらに対して最適になるように進化していると考えられます。
そこで、視覚に関与する遺伝 子を単離して、生息環境などへの適応との関連性を検証します。

・生殖に関連する遺伝子
精子や卵を構成するのに関与する遺伝子の一部は、他の生物において生殖的隔離への関与が示唆されています。
これらの遺伝子は、異なる生物同士の配偶子が受精できない、といった生殖的隔離に関与している可能性があります。
また、配偶子や生殖巣の成熟などに関与する遺伝子は、種ごとの生殖戦略に大きく関与して、シクリッドの適放散に関与している可能性が高いと考えられます。
シクリッドの精巣や卵巣から、生殖に関連する遺伝子を単離し、その進化を検証します。


Page TOP

Home

News

About us

Research

Et cetera


Copyright © 2002-2011 Okada Laboratory All Rights Reserved